小山ゆうこさんの展示の後はその足で同じく銀座にある
OギャラリーUP・Sへ同じく工房仲間の
森さおりさんの個展へ行って来ました。<祈りのメリーゴーランド 森さおり展>です。
ぎりぎりの日にちまで大きな作品を作っていてそのエネルギーたるやすごかった。会場に入ってみると以前のマヨルカでの展示よりもずっと色のある作品が多くなっていて、モチーフも小さな女の子ばかりでなくドードーも加わったりタワーが増えて強弱が出たかんじがしました。
先の小山さんも額縁に着彩を施すなどしてましたが、こちらも展示の仕方にも時間を割いていて、小作品コーナーはツリーに見立てて装飾されていましたし、ドードーの粘土細工までありました!
あの粘土(陶土かな)のドードーの色が今回の展示の色のテーマかなぁ。私はDMにもなっている作品の下のところの緑青っぽい色が奇麗だなぁと思っていて、その色やそれから派生したような色を今回よく使われてた気がする。
作品タイトルと絵がきちんとリンクして見て分かるようなかんじなのですが、それでも本人からの説明を受けると思ってもいなかったストーリーがあって驚くのでした…。知らない人の展示だとついついただ見て帰りたい気持ちのときもあるけど、本当は作家さんと会って話すというのは面白いのかも。(場合によりますか?)
絵はひとつひとつパーツをみるととぼけていてかわいいのだけど、深くエッチングというかディープしたディテールとか(←これまた先の小山さんの作品でもそうだ)、良い具合に壊れたような版とか刷りとかが味になってます。
工房では森さん含め雁皮刷りの作品が多くて、最近自分の作品でも雁皮刷りを気にし始めたのだけど、私のと森さんたちのとでは雁皮刷りの役割がやっぱり違うんだな、と感じました。