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被災地ボランティアツアー・体験3
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トップツアーの被災地ボランティアツアー・作業3日目は作業初日と同じく大槌町へ。バスを降りると慣れたのか、初日に比べて異臭が減った気がしました。そして初日に私たちが集めた瓦礫を重機がトラックに積み込んでいて、見ていてちょっとお役に立てたかなぁと嬉しくなりました。

大槌町ではツアーはやっぱり3チームに分かれました。(1)川の中の瓦礫撤去(2)民家の庭の片付け(3)川の上流付近のヘドロ出し で、私は(3)を行いました。夕べ焼酎をご馳走になった元気なS隊長が率いてくれてます。(宮守の道の駅で買ったということだったので地元産を買って支援だね!と思ったのですが、大分産でした…笑。確かに地元の人のスーパーみたいにもなってたっけ~)





作業2日目もそうだったけどお昼ご飯はホテルからお弁当を積み込んできました。この日は暑かったので1枚だけ持って行ってたユニクロのサラファインを装備!薄くて乾きも早くて良かったです。汚れそうな作業だったので、暑かったけど上下合羽にしました。作業場に行くと日陰があまりなかったので、その場にあったプレハブ小屋にいた方に部屋の中にお弁当を置かせていただきました。

川の上流といっても、作業した場所は顔の高さくらいある大きな側溝のようにコンクリートで周囲を固めた川で、地上から2段の段差がありました。この川は雨が降るとすぐそこの山から水が流れて来るらしくて、この日は一週間前に降ったきりだったので水はちょろちょろ程度でした。長さ20mくらいのその作業場所の、下流3分の一は作業済みで片付いていました。私たちはそこから上流に向かって3分の1作業することを目安にしました。
主に男の人が川底(下段)に数人入って土嚢袋をセットしたバケツにスコップでヘドロや小さい木片や木の枝を入れていきます。バケツもVCで借りました。ここではヘドロと細かい木の枝が多かったです。でもやっていくと大きめの農具なども発掘されます…ほんとうに色んなものが流されてきてる。

いっぱいになった土嚢袋バケツは中段にいる人に渡され、さらに上段(地上)の人にリレーされます。上段の人はバケツから土嚢袋を出して口を閉じてまとめていき、中段の人たちは空になったバケツに土嚢袋をセットして川底に渡したり、大きな瓦礫が出て来たらそれを上段に置いたり…という作業の繰り返しでした。結構作業を単純化出来たせいで一心不乱の作業で、上段は太陽も直撃でなかなか厳しかったです。でも3日目ともなると無理出来る範囲が分かってなんとかなりました。

午前中、もう少しでお昼というときに土嚢袋がなくなってしまって、ちょうど軽トラでやってきたVCのスタッフの方に追加で持って来てもらうようにしました。VCの方は私たちや前日の作業で出た土嚢などを軽トラに積んで集積場に運ぶお仕事もされていました。大槌町のVCはスタッフが2~3名だった気がするのでマッチング以外に色んな作業を請け負っています。だからか作業の始まりに待ち時間が出来たりしました。

土嚢袋が届くのを待ちつつ早めのお昼ご飯休憩。すぐ目の前に仮設でタクシー会社があって運転手さんたちと話をしたり、その奥にはおばあちゃんのお花の農家があって、そこにはなんと!山からのわき水が絶え間なく湧き出ていて、その冷たい水で顔を洗ったりちょっと飲ませてもらったりとすごく極楽な時間を過ごしました。おばあちゃんの前には出荷を待つ色とりどりのアリストロメリス。近所のスーパー・ジョイスに納品してたのがジョイスが被災したために釜石市に出荷しているそう。トルコギキョウも育てているそうで、アリストロメリスもトルコギキョウもよく買うので(お値段の割に沢山花を着けて長持ち、しかもキレイ)その育つ場所と育てる人に会えてなんだか嬉しい。

午後は前倒しで作業を始め、また一心不乱作業。笑 スピードアップしたのかまたしても土嚢袋が切れたところで時間もちょうど良いし作業終了としました。作業を終えたあとに客観的に成果をチェック。報われた気持ちになります。でもまだ川はあと3分の一作業が残っています。全部終わらなくておばあちゃんはちょっとがっかりされたようでした。でもあと一日やればほぼ終わるからねっ!
しかし上下合羽きてて良かった。土嚢は重いのでつい抱えてしまったり、膝や太ももで土嚢を支えてしまったりしたので泥だらけ。

作業後はそこから歩いてVCへ戻りました。住宅街の中を歩いたのですが、どこも手つかずの場所が多いです。「解体希望」の家が多く、しかもそのまま残されたまま。重機も足りてないのかなぁ。もうすぐ3ヶ月経ちますが、一体この3ヶ月、私たち被災地の外に暮らす人は何をしてきただろうと思いました。
ボランティアは全然足りてないよ…。瓦礫撤去作業は全く運動してない(通勤もない)パソコン作業ばかりの私にも手伝えたし、大病したことないような普通の運動不足の人には充分出来る作業でした。とにかく人海戦術なんです。

またこの日は実はツアーの仲間以外にひとり、個人でボランティアに来ている方が加わって作業していて、個人参加は大変そうでした。道に迷って作業開始時間に到着出来なかったり、10日前から来てるけどまだ作業4日だけだったり。(休み休みしているのか、マッチング問題なのか…詳しく聞けば良かったー)何よりみんなと同じように作業頑張ったのにお昼ご飯がコンビニサンドウィッチだし、夜もきっと車中泊なんだろうなぁ…とか思ったり。疲れが取れなくて次の日も頑張れないよー。
ほんとに日中どんなに疲れても、その後温泉入って、ちゃんとご飯を食べて、布団で寝られると、体力の回復は全然違うと思います。

私たちはこれが作業最終日。バスに乗って東和の温泉施設でお風呂に入って夕飯を食べ、そこから4度くらいの休憩をはさみ朝6時に新宿まで戻りました。

カメラは持って行かなかったけれど、岩手には塩害に負けず花々が道端に咲き、山間には美しい田んぼがあり、線路があり、コンビナートがあり(工場好き…)、海猫がニャアニャア鳴き…写真撮りたくなるシーンはいっぱいありました。VCの方が写真撮影の配慮について説明してくれたりもするので、カメラ持って行ける人は持って行ってボランティア促進や東北観光大使になった気分で帰って来てから周囲にPRしたら良いんじゃないかなぁ〜と思います。

*写真は岩手県遠野の<まつだ松林堂>のお菓子<明(あけ)がらす>。味はどんな味と言うのが難しい質素なお味だけど、パッケージが素敵。中に入ってる「栞」でさえも素敵。工房へのお土産もこれにすれば良かった…!

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またまたOさんに送ってもらった写真から。

●before
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↑現場に到着したところかな?

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↑途中の休憩時間に撮影したものかな?

●after
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by orangewords | 2011-06-06 23:49 | ぼそっと
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