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エフゲニー・キーシン ピアノリサイタル
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横浜みなとみらいホールでの<エフゲニー・キーシン ピアノリサイタル>に行って来ました。
オーケストラは聞きに行ったことはあるけどピアノリサイタルはまだなくて、誰かのに行きたいなぁと思いつつちょうどYoutubeで聴いてたキーシンが来日予定ということで楽しみにしてました。その後震災があったものの版画やりつつ目にした新聞にクラシック界からのお見舞い広告にてキーシンが予定通り来日すると知っていよいよ本格的に「今年はキーシンだ!」と決めました。だけどうっかりしていたのとキーシン人気がすごすぎて気がついたときには都内の公演はすべて売り切れ!なんとかみなとみらいホールのチケットが取れたのでした。欲を言うとショパンの気分だったのだけど…超絶オール・リスト・プログラムです。




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・超絶技巧練習曲より 第9曲「回想」
・ピアノ・ソナタ ロ短調
・詩的で宗教的な調べより 第7曲「葬送」
・巡礼の年 第1年「スイス」より「オーベルマンの谷」
・巡礼の年 第2年 補遺「ヴェネツィアとナポリ」1.ゴンドラを漕ぐ女 2.カンツォーネ 3.タランテラ

アンコール>
・リスト : 愛の夢 第3番
・シューベルト/リスト編 : ウィーンの夜会 第6番
・シューマン/リスト編 : 献呈
・ブラームス : ワルツ
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こんなに大勢の人の前でステージ上にピアノひとつ、身ひとつってどんな気分なんだろう?
ピアノっていう楽器・道具を前にこの人がやって来るとすごい化学反応がおこって道具の可能性が最大限に広がって発揮されて。人ひとりが持つ能力とセンスって素晴らしい。なにもキーシンのようでなくても、身近なところでパソコンひとつ前にその人が持つ能力とセンスでなかったものが創り出されていく。
キーシンの演奏を前になぜかそんな単純なことを思ったリサイタルでした。

あんまり曲の由来など詳しいことを知らないのだけど、タイトルだけ見ると「回想」とか「葬送」とか、曲調も穏やかな曲や衝撃を受けているようなものだとか精神的な難しい曲で、ちょっと震災のあった日本を思っているのかなぁ思いました。「巡礼の年…」のほうはプログラムノートを読むとリストが許されざる恋に落ちたひととの逃避行の際に作られた曲のようで、それを「巡礼」と名がついてるのがなんかおかしい。

4曲もアンコール弾いてくれて太っ腹!と思っていたけど、帰宅後にネットで調べたら7〜多い時は10曲弾いたと知り、そのサービス精神に感服しました。ピアノ弾くの好きなんだなぁ、ニーズに答えるのもまた好きなんだなぁきっと。
by orangewords | 2011-11-01 23:09 | アート雑記
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