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小林猶治郎&富田有紀子展
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東京版画研究所の工房展へ行くつもりでいたら、周りの方たちが東版展と同じ練馬区立美術館へ足を運んでいるのでした…。何を見にいってるの?と思ったら美術館では<超然孤独の風流遊戯 小林猶治郎展/富田有紀子展>を開催していたのでした!おじいちゃんと孫の展示です。
まずは一階の富田さんの展示へ。DMなどで絵は見たことあったのですが、実物を見るのは初めて。同じ大きさに統一されたキャンバスにアップで描かれた花がスタイリッシュでした。それとは別に穴から覗き込んでる絵のシリーズや、周りの模様が映り込んだ器の絵があったり、模様が映り込んでるように彩色された器があったり。銅版画ではどんな作品を製作されてたのでしょうね。

今回の展示まで小林猶治郎さんのことを知らなかったのですが、土っぽさと、デザインと、遊び心と、憧れと、いろんなものを内包した絵でした。そして家族愛に満ちていて、モデルが子どもやら孫やらだったりするのだけどどの人も鼻に特徴があって、見ていて笑えてきました。<静物雑居>色がきれいだったなぁ。それから<小鳥>という絵には手前に鳥小屋の金網が実際に張ってあったり、<金魚>という絵には額縁にガラスを入れて(油彩が主で、ほかの絵はほとんどガラスなしでした)水槽のようにしたり。

猶治郎さんが孫の富田さんに宛てた手紙の中などに「無理しないで一生懸命やりなさい」と何カ所かに書かれていたのが印象的でした。無理はたま〜にするのが良い。そして一生懸命がいいですね。
by orangewords | 2013-03-16 00:21 | アート雑記
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