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ぶらり金沢・その2
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秋雨前線による大雨の朝…夜中に雨の音で目が覚めたくらいの風雨でした。この日の午前中はひとりで兼六園へ。お目当ては園内にある石川県立伝統産業工芸館です。あとはノープランの金沢2日目。





兼六園伝統産業工芸館
駅前からバスに乗り、途中「橋場」というバス停でこぞって降りて行く観光客を気にしつつ、兼六園下で下車。大雨の兼六園…!あんまりひどい雨なので、とにかく伝統産業工芸館の中を先に味わうことにしました。接客する女の子の方言に和む…。(ちょっとやる気のない感じに聴こえる)

2Fの展示スペースでは九谷焼の歴史の流れにそって展示されていて、昨日もちょっと北山堂の2Fで見た古九谷風、吉田屋、木米などの名前をちゃんとした説明付きで知ることが出来ました。石川県は能登もあるから工芸の町のイメージはもともとあったけど、それにしてもここまで工芸品の種類が豊富とは!中でも加賀友禅を見られたのが良かったです。10数年前に友禅染を少し習っていたので記憶が蘇りました。最近はそのときのことを思い出すことが多いのです。この日、1Fでは友禅染めを下支えする職人の仕事を展示してあって、懐かしさと、改めて知ることなどあって興味深かったです。中でも糸目糊を置くときに使う柿渋を塗った和紙で出来た筒が、今ではユポ紙に切り替わっているらしく驚き!ユポがんばっとるなぁ…汎用性あるなぁ…(*なんとなく自分がデザイナーになった頃にユポ紙が投票用紙に採用されたりして注目を浴びていた頃だったので、ユポに親近感がある)いやいや!やっぱ職人の手には柿渋であってほしいな。
わたしが友禅を教えてもらっていた先生は職人といっても作家だったので、図案を考えるのも、下絵を描くのも、とにかくすべての工程を1人で行っていた方だったから、この下支えの展示の内容すべてがなんだか当時の作業を思い出させます。あの伸子という先に短い針のついた竹ヒゴのようなやつを、プツッと絹に刺す感覚が好きでした。この間の手拭い作業するときに「アレ(伸子)欲しいなぁ~!」と思ったっけ。
そんなふうに懐かしさに浸りつつミュージアムショップを見て、まだ雨の止まぬ兼六園の庭園をせっかくなので一周しました。雨ですが、見事。どこを切り取っても見所ですね。時間なかったので行けなかったけど、今度はお茶でも飲んで一服したいです。

近江町市場
前日同様、Sおりと合流して近江町市場へ。近江町市場、まったくノーマークで知らない…と言ったら呆れられました。有名観光スポットのようです。まずはランチ!9月に入って地引き網漁解禁となり、甘エビとカレイが初物として売り出されてました。もちろんどちらかは必ず食べたい!カレイはあまり入荷してないのか見当たらなかったけれど、どこを見ても甘エビが沢山!色んな種類の小どんぶりから3種を選べるというランチに惹かれ、<じもの亭>というお店へ。金沢では(?)「世界の食品 ダイヤモンド」という会社がとても有名のようで、近江町市場にはこのダイヤモンドのスーパーや総菜屋さんがあるんですが、この<じもの亭>も同じ系列でした。ランチには甘エビ、白エビの天ぷら、カニの3種をチョイス。(写真)とってもおいしかったです~。大満足。
Sおりオススメの近江町コロッケってのもあったのだけど、お腹に入らなかったのでパス。今思うと朝ご飯用に買っても良かったな…。もうひとつSおりオススメの<みやむら>のどじょうの蒲焼き。小さかったので1本買って帰ってみました。どじょうなのでほんとに小さくて、一匹を開いて三四等分に切ったものを串に刺してあります。どじょう味はあんまりよく分からなかったけど蒲焼きの味!ちょっと苦味があるのが特徴らしいけど、あまり苦味は感じられず…。おいしかったです!

●東茶屋街
お腹を満たした後は、古い町家づくりの町並みが残っているという観光スポット<東茶屋街>へ。旅館まであったのがとっても印象的。一度はこんなところに泊まってみたいものです。有名店の支店があったりして、ちょっとお店は面白みがない気もするけども、もうちょっと裏にもお店が点在していたらしく、時間があればそぞろ歩くのも良かったな。お腹に余裕があればカフェに入りたかったけど、カフェが少なめなので混んでそうでした。

●長町 老舗記念館鏑木商店
時間があったら行きたいと思っていた<九谷焼ミュージアム 鏑木商店>へ行くことにしました。通りからちょっと入ると、風情のある町並み・長町が広がっています!結構広い。金沢はほんとうに広い範囲に見所が沢山ある。すごいなぁ。人も多い。
どこかな~?と鏑木商店へ向かっていると、立派な町家のお店の中に、中屋・混元丹の文字が。なんぞや?という話になりSおりに混元丹の歌を歌ってもらったりしていたら、押しの強い方が出て来て中を見学して行くことに…。
中では友禅染で作られた嫁入りの瞬間にしか使われないという「花嫁のれん」の展示と、立派だと聞いて気になっていた結納時の加賀水引も見ることが出来ました。金沢はgoogleで地図を見てると「結納屋」の文字がいっぱいあるんですよ。こういうのを売ってるってことかな。

その後、お目当ての鏑木商店へ。ここにもカフェがあったけど、なにしろお腹いっぱいなのでスルー。お店には色んな窯元の九谷焼がぎっしりとあって、そういうところからも金沢って地震が少ないのだなと思わされる。店内には今朝、伝統産業工芸館で見た九谷焼の主な種類についてのプリントがあって、いただいてきました。歴史の古い順に、古九谷、木米、吉田屋、飯田屋、庄三、永楽。Sおりが定番と言っていたのは「吉田屋」のことでした。お皿全面を上絵の具で覆ってあって、確かに特徴的。

すっかり夕方になって、この後は西金沢のレピさんへ。
by orangewords | 2013-09-02 23:59 | ぶらり
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