カテゴリ:アート雑記( 192 )
東京バレエ団創立50周年<祝祭ガラ>
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NHKホールへ東京バレエ団創立50周年<祝祭ガラ>を観に行ってきました。お目当てはシルヴィ・ギエムのボレロ。来年には50歳になるギエム、そろそろボレロを踊らなくなってもおかしくはない…と思っていて、気にしていたので今回チケット取れて嬉しいです。

その後、ギエムは2015年いっぱいでダンサーを引退すると宣言。ボレロどころじゃなく、バレエさえも見られなくなっちゃうんだなぁ。私としてはなんとなくピナ・バウシュみたいに踊れるかぎり舞台にいる人のイメージを持っていたようです。

今回のボレロを見て、きっと引退までピークを保っていられるのだな、と確信しました。ピークを越えるときは表舞台からは姿を消すときなのだ。ボレロはあの単純で主役にだけ目と意識が集中するような舞台と、これまた単純で、でもどんどん盛り上がって行く音楽と、ベジャールのインパクトのある振り付けと、シルヴィ・ギエムのカリスマが揃うことで素晴らしい総合芸術になれるんですね。ジョルジュ・ドンのあとに女性のギエムが現れたのは幸運だな。ほんとかっこよかった〜!

ボレロ以外の演目では、昨日観た<バレエ・リュス展>で衣装展示されていて粗筋も読んだ<ペトルーシュカ>を見られて嬉しい。熊は出て来たけれど「熊が二匹追いかけっこ」ではなかったり、ニジンスキーの衣装との違いも今だから分かったり、変わり身の術まであったり。
<オネーギン>は第3幕のみだったので短かったけれど、麗しかったです。ルグリさん、化粧映えしますね。
クラシックバレエらしい<ラ・バヤデール>は暗い背景に白い姿が映えてとっても奇麗でした。

またロビーにはこれまでの公演のポスターの一部を展示していて、中でも写真の'71 西ドイツ公演のシンデレラのポスターがかわいかったです。シンデレラだけどなぜか鳥。翼の中の白い部分は踊るバレリーナ達の写真になっています。

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by orangewords | 2014-08-29 23:59 | アート雑記 | Comments(0)
魅惑のコスチューム:バレエ・リュス展
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国立新美術館<魅惑のコスチューム:バレエ・リュス展>を観に行ってきました。

バレエは美しいオルゴールのような小箱を覗いている気分になる。そんな時間を昔の人もお金と時間を注ぎ込んで求めていたのですね。バレエは演劇と違って、言葉に頼らないから世界共通言語というところも興味深いです。あの伸ばした身体の気持ち良さ!見ていると体を動かしたくなるんですよねぇ。

展示の最初のところにジャン・コクトーによるポスターがありました。ぱっと見ではコクトーと分からなかった。強いて言えば水色がらしさを感じる。バレエ・リュスは主宰のセルゲイ・ディアギレフにより前衛アーティストが衣装や舞台を手がけるなどし、新しいバレエ、新しい芸術として影響を持っていたそうです。

バレエというより演劇の人の衣装っぽかったり、一見紙細工に見えるものがあったり…。結構「ペイント」で布に直接絵を描いて模様にしていたりしていたのも面白かったです。日本にもたまに帯でそういうのあるなぁ。

中でもニジンスキーの牧神姿(写真のみだった)とタツノオトシゴ&イカ、プードルなど動物モチーフの衣装が面白かった。フライヤーに掲載されていたスカートの衣装も色使いなどが素晴らしかったけれど、これがニジンスキーの青神の衣装だったというのがもっと驚き。写真を見たら似合っていた…。バクストの絵だけ見るとスカートに見えなかったから不思議。

衣装以外の部分では<頌歌>のプログラムの表紙に緻密にびっしり空けられた穴がすごい…。針でつついたかのような穴。プログラムってことはこれがみんなに配られたの?剣山みたいなもので空けたのかなぁ。

図録を購入したら、長谷川潔の木版も掲載されていました。
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by orangewords | 2014-08-28 23:59 | アート雑記 | Comments(0)
SPECTATORs 永島岳志写真展
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弟・岳志の写真展のお知らせです。

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SPECTATORs 永島岳志写真展

2014年6月27日(金)〜30(月)
11:00〜16:00
足袋蔵ギャラリー 門(かど)

2010年2月〜5月のインド一周、2010年8月〜2012年7月の中国・上海からアフリカまでの旅で撮影した写真の中からの展示です。

上海からは陸路でシルクロード(中央アジア・イラン・カフカス)を抜けトルコまで、ブルガリアのソフィアで自転車を購入し、そこからポルトガルのリスボン西端・ロカ岬まで半年かけて行きました。
リスボンで自転車を売り払い、そこからモロッコ・中東と立ち寄ってエジプトからアフリカ大陸へ。
インド洋沿いの国々を陸路バスで南下し、南アフリカの最南端・希望岬へ。
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by orangewords | 2014-06-25 00:33 | アート雑記 | Comments(0)
山中 現 展
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銀座の養清堂画廊<山中 現 展>を観に行ってきました。大好きな木版画家です。色形の清潔感とか、木の静かなぬくもりを感じられます。木版だと紙が和紙を使うので余計に柔らかい印象になるのかも。
とくに淡い色の配色が好みで、最近ガラス絵もされてましたが、ガラス絵の色づかいも素敵でした。

DMを読むとどうやら久しぶりの木版なのですって。少し色使いなどに変化が見られました。これまでよりも要素が多かったり、色が強めのような?
入り口付近にある作品が良かったです。
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by orangewords | 2014-06-21 23:59 | アート雑記 | Comments(0)
TAKEO PAPER SHOW 2014/SUBTLE
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東雲の倉庫街へ<竹尾ペーパーショウ2014>を観に行ってきました。今回のテーマは<SATLE(サトル)>。かすかな、ほんのわずかの、という意味らしい。企画・構成は原研哉さん。

最終日の日曜日に行きましたが、場所の割に沢山の人で賑わっていました。残念なのは普段、こういうところ来ないのかな…という人が結構いたので、原研哉さんの思い描いている会場の様子とは違ったことになっていたかも〜。まさかあんな不安定な作品テーブルにほおづえついちゃうとは…。作品グラグラしてるから気がついて!そしてスマホでの撮影禁止のマークもほぼほぼ無視されてましたね…。すごいー。

そういった突っ込みどころは満載でしたが、そんな中でもひとつひとつの造形が丁寧に作られているのは見受けられました。もっと新製品を前面に出してくるのかと思っていましたが、どちらかというと<レーザーカットの技術>が印象に残りました。昨年金沢で購入した極薄の和紙の便箋も、繊細なレーザーカットが施されていて、思わず手が伸びましたものね…。時代はレーザーカットと3Dプリンターかな。

展示(提案?)は素晴らしいもの、面白いものが沢山でしたが、中に<記すーあるデザイナーのノート>としてモレスキンに実際記された日記が展示してあって、そこには細か〜い文字の日記が色々なアウトラインを作り出しつつ書かれていました。
これには、文字を極小さく書くことで「日本語」という認識から距離が生まれて、目から鱗。大きいか小さいか…あとは淡いとかもあり得るのかな?場合によっては散り散りとか…。北園克衛の<白の四角>を越えるくらい覆したい、ときっと誰もが日頃思うことでしょう。たぶん。

書籍<SUBTLE>は好評品切れ中ということですが、後々見本帖でも取り扱うそうです。やっぱり欲しいから後で買おうっと。
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by orangewords | 2014-06-04 00:27 | アート雑記 | Comments(0)
南桂子展 ノスタルジア
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最終日に行ってきました。最終日で日曜となるとさすがの<ミュゼ浜口陽三>さんもお客さんが多めですね。南桂子さんの新たな作品集<船の旅>が発売されたそうで、そこに収録された作品を中心に展示されていました。
繊細な線と細かな粒ですが、しっかりエッチングされているのが分かります。色使いがきれい。<あぢさい>と<しだの中の鳥>のシダの葉が気に入りました。エッチングが深めとはいえ、インクの発色が良いように見えるのだけども、フランスで制作されていたからシャルボネールを使用していたためなのか、それとも銅板をメッキ加工してあったのでしょうか。それか隣の芝生みたいなもの?銅版画以外にも前に観たドローイングとスライドも交えて展示されていました。
イベントとして南桂子さんの絵をモチーフにして刺繍ブローチを作る、というのがあったのだけど、もともと刺繍っぽい絵なのでナイスアイデア。ちょっとくすんだ色の糸が似合いそうですね。
そしてポストカードはIZU PHOTO MUSEUMみたいに紙にも気を配ってもらえたらもっと売れると思うのだけどな…。

地下には浜口陽三さんの作品も展示されていました。<ジプシー>など人物の絵を見ると、夫婦の共通点や時代の嗜好も読み取れるようで面白いです。なかなか時間取れないのだけれど、またメゾもやりたいなぁ。
それにしても二人とも幅広のプレートマークで美しいです。いいなぁ。わたしもそれが出来るようになりたい。ここまでくると道具が違うのかな?Youtubeで見たフランスの工房のあの道具かしら…ふーむ。

<ミュゼ浜口陽三>、耐震工事のため10月まで休館となるそうです。そしてなんと!10月からの展示は<国際メゾチント展>ですって。行かねば。
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by orangewords | 2014-06-02 14:36 | アート雑記 | Comments(0)
丸木俊の絵本の世界
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<ブックギャラリーポポタム>さんで<丸木俊の絵本の世界>を観て来ました。丸木スマさんの息子・位里さんの奥さんで、スマさんから影響を多分に受け、お互いにシンクロしているように思えました。そして俊さんはいわさきちひろさんに絵を指導したことがあり、俊さんの膨大な絵本の仕事のところどころにちひろが受け継いだ形状やニュアンスや間が見て取れました。みんな影響しあって作品を生み出してるのが分かります。

当時、珍しかったであろう西洋的(ロシア)な模様や民族衣装などのモチーフ、色使い、更に失恋を機に「ミクロネシアへひとり旅立つ」とあって「ミクロネシアってどこ!?名前の響きでいうとインドネシア近海?」と私なんかは思うのだけど、今だってそんななのに(私だけかもしれないけれど)当時はいったいどれほど物珍しかっただろうと思うのでした。(場所を調べてみたら、ほんとにミクロ!)

絵本では夢のあるカラフルな絵を自由奔放に描き、夫・位里さんと広島のピカについてライフワークのように描いた絵は、私たちに目を背けるなと訴えかける凄みがあり、作品ひとそろい眺めたら、ひとりの人の形が見えるようなかんじ。 そういうの、いいなぁ。

展示自体は、リトやジークレーを交え、絵本から数点ずつの作品展示でしたが、古い絵本などの資料がいろいろ読めるようになっていたり(もちろん一部販売もしてます)して長居してしまいました。

そして今回、架空社さんとポポタムさんとで<ロシアのわらべうた>を新装復刊したそうです!
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by orangewords | 2014-05-29 22:22 | アート雑記 | Comments(0)
イメージの力
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<国立新美術館>へ<イメージの力>を観に行きました。楽しみにしていた展示にやっと行くことができた!と同時に、もっと北方民族博物館あたりの内容もあれば嬉しかったです。パプアニューギニアやメキシコ、ガーナ、コンゴなどなど…暖かい国のものが多いです。インドネシアのも結構あり、先日見た映画<アクト・オブ・キリング>のイメージが強く残っていたので<インドネシア>とあるだけでちょっと血なまぐさくかんじてしまう…。実際は血なまぐさくはなかったけど、ちょっとお香のような独特の香りが本当に漂っている展示でした。
一番最初にあった<神像つきの椅子>がインパクトあって良かったです。椅子なのかと思いきや、見ると神様のプリッと出たお尻が椅子に座ってて、椅子にならないところもなんだか可笑しい。どちらかというと<椅子に座る神像>じゃないのかしら。少数民族による神様のイメージって不気味さと可笑しさが合わさってるのが多いなぁ。
ひとつひとつのものは良かったのだけれど、振り返ってみるとコンセプトというか、まとめ方のような、ストーリー作りが若干弱かったような気もしないでもなかったです。導線も。自分のことにも置き換えて、妙に反省をしました。
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by orangewords | 2014-05-28 22:29 | アート雑記 | Comments(0)
アクト・オブ・キリング
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映画<アクト・オブ・キリング>を観て来ました。知らないことがいっぱいありすぎて…、そして不気味で笑える現実。1965年のインドネシアでのジェノサイドの実行者たちが英雄気取りでいるのを逆手にとり、その勇姿(惨劇)を自分たちで演じて武勇伝を残しませんか?と持ちかけ、それに乗って来た殺人者たちを撮影したドキュメンタリー。
リゾートのイメージが強いバリ島のあるインドネシアで、こんな怖いことがあったとは。更に今のインドネシアもそのときの体制が続いているとは。発展して私たちと同じような洋服を着てはいるけれど、発言と思考回路を考えると中身の民度が低くて、これが発展途上ということなのかなぁ。穏やかで楽しい人もいっぱいいるだろうに。
それとも50年前ってまだ世界的にみんなそんなふうだったのかな。50年でなかなかに良くなったほうなのかな。長~い歴史の中で、人間のこういう部分は最後の最後まで小さくならない闇なのかな。
けれどもいくら発展途上とはいえ、もうあってはならないこと。何ひとつ言い訳にならない。50年近く、戦後のような考え方が風化せずに維持出来ているところが返って不思議。ほんとうに人間て不気味で滑稽。

舞台挨拶での説明が分かりやすいです。
http://www.youtube.com/watch?v=8FqvZp3SH6o
映画では分からなかったけど、インドネシア全土で巻き起こっていたことだったのですね。

インドネシアに行ったことがないけれど、きっとみんな普通で、普通に良い所なのでしょうね。普通というのは何がきっかけて豹変するか測り知れないですね。
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by orangewords | 2014-05-27 23:10 | アート雑記 | Comments(0)
Yoshiyuki Makino's Lonely Hearts Club Band
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神保町の<ギャラリーかわまつ>へ<Yoshiyuki Makino's Lonely Hearts Club Band>を観に行ってきました。
マッキーこと牧野良幸さんは私が版画制作に通っている工房の講師をされてます。初めてお会いしたのもここギャラリーかわまつさん。そしてその数ヶ月後には当工房の講師に…。確かに工房に届いていたDMを見て、かわまつさんでの個展に出掛けたのだけども、そんな縁があるとは。

お話すると面白い人(ひょうきんというか…ひょうきんて死語ですか?)なのだけど、描いているものがどこかおどろおどろしく、ドロドロしてる!しかしなぜか笑えてしまうのが不思議。
今回の個展はビートルズのアルバム「サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド」をテーマに描き起こしたもの。銅版画の線画に手彩色のポップな色でよりエキセントリックな作品になっていました。

ご本人による解説があるとまた楽し。
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by orangewords | 2014-05-26 22:49 | アート雑記 | Comments(0)