カテゴリ:アート雑記( 192 )
「かなる」展
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<「かなる」展>を観に<gallery 201>へ行ってきました。最寄り駅は五反田。五反田、久しぶり。展示の話題とは全く違うのだけど、やはり私にとって五反田は特別な地だ。胸がざわつくものがなくなった今でも。案内の看板に書かれたかの病院の名前が変わっており、年月の経過を感じました。

昨日は天気も良くて、明るくて爽やかな五反田でした。行き慣れない高級住宅地の中に赤煉瓦のギャラリーを発見。ちょっと道に迷いました。
「かなる」展は、度々展示をご一緒させていただいてる銅版画の山本佳奈枝さんが樋口薫さんと組んでいるユニット「かなる」の14年ぶり、2回目の個展でした。銅版画のかなえさんと、布と糸のかおるさんによるユニットで、かなる。年に1度は何か新作を作ってきたそうで、ちょっとずつ作品が溜まり、今回の展示となったそうです。新作もありました!

14年前とほんの少しだけ雰囲気が変わるものの、一環してゆる〜い形の、生きるための営みが表現されていて、なんだかきれい。このひとたち・生き物たち、ストレスなさそうだなぁ〜。

山本さんはいつも色んな試みをされてるけれど、「かなる」になることでさらに面白いことになり、そして最近はどんどん生活感が出まくって、今回はパンツがいっぱい(笑)出てきました。

紙版画の版のほうを作品にしてみたり、モビールにしてみたり、版画をカットしてみたり…。身近にある版を使って、作るものや見せ方は様々です。
「かなる」展は~6/8まで開催です。
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by orangewords | 2014-05-25 12:50 | アート雑記 | Comments(0)
鈴木マサル傘展 持ち歩くテキスタイル
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一昨日まででもう終了してしまいましたが、先週<鈴木マサル傘展 持ち歩くテキスタイル>を見にスパイラルガーデンへ行ってきました。

マリメッコのテキスタイルデザインも手がけたことがある方で、確かに若干そんな雰囲気はあるものの、やっぱり違ったオリジナルを感じました。日本人特有の何かなのかな。
スパイラルを描く傘のディスプレイや、天井から大きく垂れ下がったテキスタイルも、それだけで絵になる。販売もしていて、壁面に傘が斜めに掛けられていて、自由に開いて見ることが出来るようになってました。

傘は思ってたよりも安い価格からあったけれど、少しパーツのプラスチックが残念な印象だったような。
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by orangewords | 2014-05-20 10:30 | アート雑記 | Comments(0)
文化誌が街の意識を変える展
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<文化誌が街の意識を変える展>を見にヒカリエ8Fにあるd47 museumへ。NPOぎょうだ足袋蔵ネットワークのデザイナーさんがfbでお知らせしていたので、出掛けたついでに行ってみました。
各都道府県から代表で1誌、取り上げられていて、サンプル誌がひとつずつありました。各誌の方向性というのは大きく分けて<観光>か<暮らし>の2つ。今の流行から<暮らし>のほうがどうしたってハイセンス。観光地のカオスは排除出来るのだから仕方なし…。

どの文化誌もとっても頑張っていたので刺激になりました。ここへ展示を見に来た編集者の中には、きっと「もっと出来てると思ったけどまだまだだった…」と多少なり落ち込む方もいるかもなぁ。あるいは、こっちを紹介して欲しかった〜とかもありそう。いずれにせよ、もっとそれぞれ面白く、各地それぞれに面白くなればいいなぁ。これまた流行のために、どこも目指してる暮らしが似てしまっているもので。でもそれは会場(選者)の好みかしら。

誌面が美しいと惹かれます。福島の<板木(ばんぎ)>がとってもきれいでした。高知<とさのかぜ>は我が道を行っていてさすが!今は発行されてないそうでみんな残念でしょうね。村岡マサヒロさんも連載を持っていたようでした。益子の<ミチカケ>もさすが!ほかにもいくつか良いなぁと思う冊子あり。またフリーペーパー作りたくなってきてしまった。笑(はっバックナンバーをお送り出来ていないことを思い出した!あわわ…しかしまだもうしばらく後だわ〜ごめんなさい)

埼玉県からは川越の<小江戸ものがたり>が紹介されており、編集は<蔵めぐり>に着物を着ていつも華を添えてくださっている<NPO川越きもの散歩>代表の方なのでした。こちらは有料。もう沢山の号が出ているようでした。川越好きの知識欲を満たす、読み物メインの冊子。
手に取ってパラリとめくったら、ちょうどそこには埼玉の匠を紹介するページがあって、なんと<足袋とくらしの博物館>の職人さんや、藍染の先生が掲載されていました。で、即購入。(隣のshopで今回の展示の冊子を一部販売しています)
「匠だけ集めた別冊を準備中」と書かれていたので、早く発行されないかなぁ〜

それにしても、各誌のことばを読んでみると、外部の人間(あるいは私は)気がつかなかったような「ブーム」をそれぞれに感じているようで、「そのブームが去った今、忘れ去られないように、またブームが来るように」との思いで制作されてる冊子もあって、うーん………と少し考えました。もっと自信持って良いと思うのだけどな。
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by orangewords | 2014-05-08 00:41 | アート雑記 | Comments(0)
魅惑のニッポン木版画
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<魅惑のニッポン木版画>を見に横浜美術館へ行ってきました。横浜美術館、ご無沙汰。木版画の中でも江戸時代から日本に根付いている浮世絵でお馴染み・板目木版がほとんでした。

第一章の幕末・明治のコーナーでは、富士山を描いた歌川(一勇斎)貞秀による<冨士山真景全図>と歌川(五雲亭)貞秀による(作者名が紛らわしいですね)<冨士山体内巡之図>が面白かったです。どちらも遊び心があり、とくに<冨士山真景全図>は発想が面白い!この時代にこんな立体的でポップな発想があったとは〜。版画を見てるというよりデザインを見てるような気持ち。

意外だったのは千代紙。もちろん色柄はかわいくて素敵なのですが、実用重視のためか刷りがあまりよくなかったです。もっと丁寧な仕事のイメージだったのですが、日常にありふれていたでしょうから今と感覚が違うのかな。

そういうところでいえば、身近にある色んな印刷物がそれこそどれもこれも手刷りの版画なわけで、お店の紙袋なんかももちろん手刷りの版画によるもの!今では贅沢品です。それなので作者は不明でしたが<まき揚げ(袋)>というお菓子かなにかの紙袋でしょうか、デザインがとっても良かったです。トルネードのように巻き上がった模様がシンプルでかっこよい。

大正・昭和期になってくると、創作版画の幕開けとなってすっかりお馴染みの顔ぶれの作品が並びます。一番知られている方たちの時代なのではないでしょうか。恩地孝四郎さんの<ダイビング>今でも充分新しい。いいなぁ。
そして川上澄生作品の人なつっこさを改めてかんじました。さすが自分は版画家ではなく教師、を貫いていた方だなぁ。押し付けないなぁ。

そしてこの時代にあって突然浮世絵の頃に戻ったかのような橋口五葉さんの美人画。きれいすぎる…。進化した浮世絵。肌(紙)がきめ細かく、配色も上品で、刷りも空押しにいたるまで丁寧だなぁ。すごいなぁ。

その淡々とした細くて丁寧な仕事とちょっと似てると思うポール・ジャクレー。どんどん研ぎすまされていくのが分かります。

と、そこへ竹久夢二の登場。デザイナーですな。版画家は、日常使いの雑貨をついつい作りますね。作家Zakkaですよ。

展示の後半は1950年代以降の版画に。木口木版も加わり、お馴染みの柄澤齊さんや小林敬生さんの作品もありました。それにしてもいつ見ても柄澤さんの作品は驚異的緻密さ…。肉眼じゃピントが合わない部分がありますよ。木口は銅版画より細かい表現が出来ますから。どのくらいのスピードで制作されてるんでしょう?

見応えある展示でした。
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by orangewords | 2014-05-06 20:16 | アート雑記 | Comments(0)
柚木沙弥郎展
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<わ 開店30周年記念 柚木 沙弥郎 展>を見に行ってきました。ここのところ作品をよくお見かけする機会が多い気がするのはそういう区切りの年の前後だからなのでしょうか?

展示のメインは身辺にある世界の玩具を描いた小振りの肉筆画。いつも思うけれど、90歳を越えるご高齢にも関わらず、作品を生み出す意力や体力があることにとっても敬服いたします。

ところどころに和紙に刷った大きな型染めを置かれていたのだけど、何気なく置かれたうちわに施された型染めの絵柄(家々でした)がとってもかわいかったです。非常にほのぼのとして。
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by orangewords | 2014-05-04 10:16 | アート雑記 | Comments(0)
絶対のメチエ ー名作の条件
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<絶対のメチエ ー名作の条件>を見に<ミュゼ浜口陽三>へ。ルオーにルドンにホックニー、もちろん浜口陽三さん、長谷川潔さん、駒井哲郎さんの作品も展示されており、これは行かねば。

けれど思いのほかドナルド・サルタン<BLACK LEMON, JUNE 3,1987>が良くて。しかも銅版画でもリトグラフでもなくシルクスクリーン。シルクでこんなにかっこいい作品は初めて見るかも。ちょっと銅版画のアクアチントのような質感も垣間見えるような。

また展示の中の言葉も印象的で良かったです。
研鑽する中で確立してゆく表現方法のことを「メチエ」というのでしょうか。「確かな技術に支えられたメチエの宿り」の中には「マチエール」というものが存在する、と。マチエールの中に思想を見いだせる、と。
なんだか銅版画の「プレートマークに命かける」みたいだな。プレートマークひとつとっても思惑は感じますものね。ほんとうに絵と同じくらい、マチエールは大事で、思わず近寄って見入ってしまう理由はそこにある気がします。

マチエールにこだわった展示だったからか、滅多にないくらい技法の記述が細かかったです。特に銅版画は技法が様々あって名前が付いているので、例えばルオーの作品は…

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ジョルジュ・ルオー/《ミセレーレ》20 忘れ去られた十字架のイエスの下で/1926

エリオグラビュール、シュガー・アクアチント、アクアチント、ルーレット、ドライポイント、エッチングビュラン、ラヴィ、スクレイパー、バーニッシャー、ヤスリ、紙ヤスリ、柳炭による磨き出し
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すごい!「ドライポイント」って書いたらルーレットも含まれちゃうと思うのだけど…。「エッチングビュラン」て誤植じゃないとしたら、エッチングで軽く目安を付けた上でのビュランと言いたいのでしょうか…細かい!更にはスクレイパー以降はもうわざわざ書き出してあるのを見たことがない気がする。私(日本)の作品だったらここにピカールが入ってくる勢い。

おそらくたまたま細かく技法が分かる作品だったのでしょうけども(他の人の作品では「アクアチント」とだけ書かれているのもあったので)、恐ろしく丁寧ですね…。
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by orangewords | 2014-04-04 23:59 | アート雑記 | Comments(0)
あおもり藍 CREATION
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<JAPAN BLUE あおもり藍 CREATION>を見に新宿伊勢丹へ行ってきました。少し前に藍の葉をパウダー化するという話題や、ネット検索していてたまたま力の入ったプロモーションを見た<あおもり藍>だったのでタイムリー。さすがにプロモーションをがんばっているだけありますね。売り込み中なのですね。"青"森だしね!

洋服の展示だけでなく、あおもり藍の差別化の説明などにもこだわりがあって、説明パネルもとってもきれいでした。ケミカルなイメージづくりがスタイリッシュでした。
なかなか藍染で模様を出すのは難しいけれど、もともと柄のある服や、異素材の組み合わによるバリエーションの増やし方もアリですね。

ここのところ「染まりの良い素材」のことを考える機会が多かったので、あまりそこに拘らない藍染もまた面白かったです。色落ちはどうなのかなぁ。
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by orangewords | 2014-04-02 23:59 | アート雑記 | Comments(0)
SFTのDARUMA展と大矢雅章展
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乃木坂の<shonandai MY Gallery>での<大矢雅章 展>を見に行きました。行く前に、国立新美術館の中を通ったのでついでに地下の<SFT>へ寄り道。そしたらちょうど入り口のところで<DARUMA COCHAE>展を開催していました。早い話だるまの展示なのですが、全国や作家もののだるまが展示販売されていて、私が展示でお世話になっているポポタムさんも協力しているのです。どこでやってるのかな〜?と思ってましたが、ここか〜。ラッキーでした。

こうして見ると高崎のだるまって意外と形が珍しいんですね。下半分のがすっきりしてる。
いろいろある中で一番のお気に入りは招き猫に乗っかられてるだるまかな〜。つぶれたかんじがかわいい。

久しぶりにショップも堪能したあと、メインの大矢雅章さんの銅版画展へ。<shonandai MY Gallery>。初めて伺うギャラリーでした。道の角にあるクリーニング屋さんが、2階建てで中でバリバリ働いているのが道から見えます。クリーニング屋さんもじっさいの作業をするところではこんなにアクティブなのだ。(当然ですが)

展示は、このくらい肩の力を抜いて制作出来るようになるにはあとどれくらいかかるのかなぁ、と改めて感じました。ドライポイントの拭き方ももっと気をつけよう…と思うのでした。新作が良いということほど何よりなことはないですね。がんばろ。

にしても、エングレーヴィングを凸版刷りするあたり、どれほどのリラックス状態なのか〜
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by orangewords | 2014-01-25 17:27 | アート雑記 | Comments(0)
キルト展
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地元でお世話になっているK子さんの作品を見にロシア大使館へ行ってきました。キルトの展示で、会場内にロシアの方による<「ロシアの心」ロシアキルト展>と、<「ゆっくりな存在」日本キルト展>、Hayashi Amelieのオートクチュールキルト(映像だけだったかな?)を開催してました。

キルトをこんなに見たのは初めてだったのですが、ひとことにキルトといっても技法が色々あるようです。でもどれも細かい作業です。型紙を作る話を聞いたら気が遠のきました。おそろしあ〜。

私はなみ縫いすら下手っぴですが、針の持ち方にコツがあるんですって。藍染で絞りをするのにも覚えておいて損はないですね。今度ぜひ教えていただこう!

大きな作品が多いようですが、クッションやバッグなんかにも良いですね。

会場では民族衣装に着飾った子供達が民謡を披露してくれました。ロシア民謡って厳しい寒さとどことなく漂う寂しさが良いですね。
お決まりのマトリョーシカも飾ってありました。かわええ〜なんで困り顔なの〜?笑 ロシア素敵〜。

そして針を使わず糸で結わくだけで作る人形のワークショップをやっていたので参加してみました。
なんとなく通称<おっぱい人形>(…ほんとけ?笑) ロシアのスタッフの方が隣の人に説明してるのを見ながら、自分ではおっぱい部分と思って作ってたのに出来上がったら「face」と言われてちょっと焦る。小顔になってしまい、ボインちゃんになってしまいました。頭より胸のが大きいんですがー。

後でバランスを直そうかと思ってたら、実はこれは縁起や願かけの意味がある人形だったらしく、胸が大きい方がリッチになるんだそう。というわけで直さずそのままにしました。
なんとなく指人形みたいな作りですね。
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by orangewords | 2014-01-24 23:59 | アート雑記 | Comments(0)
47 textiles today
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渋谷のヒカリエ8Fのd47ミュージアムへ<47 textiles today>を観に行ってきました。前にご当地フードをしてたときは有料展示だったのだけど、今回は無料でとても嬉しい。しかも各作家や生産者の初々しいコメントを聞けるイヤホンガイドまで無料でした。(全部聞いてると結構時間かかります)

しかし改めてテキスタイルって楽しいしかわいいな。中には昨年Yurinokoが参加したスパイラルホールでの<STITCH SHOW>に出展していた方もちらほらいらっしゃいました。その中では群馬県のemi takazawaさんの<横振り刺繍>というのが桐生の伝統工芸だと分かってびっくり。
好きなのは石川県のSAITO STUDIOさんのモダンな友禅と、山梨県の羽田忠織物さん紗織り。なんだか単純にどっちも元から好きなものなのかな…。それにしてもどこも工房風景はかっこいい。
あとは佐賀県の織ものがたりの鍋島緞通や岡山県の倉敷本染手織研究所の倉敷ノッティングあたりも素敵でした。昔実家に似たようなものがあったような懐かしさもあるのかも。なぜかちょっとアイヌの模様を思い出しました。(うちにはアイヌグッズならあったので…。そしてアイヌの模様はカナダのファースト・ネーションの描く模様とも似てる部分もあったり。不思議。人類皆兄弟かな)

埼玉県からは羽生の小島染織さんが出品されてました。藍染は全国的にあるので7県も藍染品でした。けどこれでもかなり絞ったのだと思う。
1都道府県につき1作家(1メーカー)だったので今回残念ながら紹介されなかっただけで、ほかにもたくさん良いテキスタイルはあると思います。そういうのも見てみたいなぁ。
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by orangewords | 2014-01-12 13:00 | アート雑記 | Comments(0)