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花森安治の仕事 デザインする手、編集長の眼
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世田谷美術館へ<花森安治の仕事 デザインする手、編集長の眼>を観に行ってきた。

時間がなかったので1時間だけ。以前<世田谷文学館>で観た花森さんの展示も良かった。記憶に新しいのに、2006年の展示だったらしい。大体そのときと同じような内容なのだけど、今回はもうすこし花森さん自身のことにも触れられていた気がします。


今回改めて感じたのは、その時代を生きる人のために雑誌を作っていたんだと。当時は新しいものも多くて、急に増えた家電製品は高価なのにどれを買ったら良いか分からない。ともすれば高価なだけで品質の悪いものを掴まされてしまうような時代。消費者が泣き寝入りしないようにどの商品が良いか試してくれた。

そして暮らしを工夫次第で明るくするために、素人でも簡単にかわいく作れる洋服の作り方<直線断ち>を考えた。どうしたら人(とくに女性)の暮らしが楽になって自分の時間を作れるかを考えていたのが伝わる。

そして、自分の命の期限を感じられたとき、あの<一銭五厘の旗>など、戦争の後に生まれたひとたちへ戦争の記憶を残して繋ぐことに使命感もって取り組んで、そして生涯を終えた。


今だったらなにを特集するだろう?

いまは割となんでも値段なり。時代が一周回ったように、色んなものが増えて、安くなって、モノで溢れ返っているのになぜか貧しい、ちょっと変な今の時代。

洋服は安いものもたくさん売っているけれど、ちょっといびつでも自分がデザイナーになりたい今の時代。


今から思うと20年前、専門学校の先生が「いまは10人に1人が障害者だ」と言っていた。先生も障害者手帳を持っていた。あまり外で会わないかもしれないから、実感ないかもしれないけれど、杖を付いたり、車椅子で出掛けるにはまだ不便を感じる世界だった。

それから20年。いまは高齢者が増えたことでさらに障害者といえる人は増えたと思う。それも高齢が理由なので思ってもみない方向に増えたかもしれない。認知症などの本人がどうしようもないことだ。

そしてもうひとつ。今は子供6人にひとりが貧困だという。(←昨日のカンブリア宮殿)


こんな世界、こんな時代に花森さんは何をするかな。


余談だけど今回初めて花森さんのポニーテール姿も写真で拝見することが出来ました。


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by orangewords | 2017-03-31 22:40 | アート雑記 | Comments(0)