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中里斉展
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町田市立国際版画美術館へ<中里斉展>を観に行って来ました。同じ工房の先輩K谷さんからオススメされて最終日に滑り込み!

初めて見る作家さんでしたがこの展示期間中にニューヨークの自宅にて不慮の事故により急逝されたそうです。
モダンな画風で実験的・挑戦的。どんどんスピーディーに作品が出来上がるタイプのようなかんじ。版画はリト、スクリーンプリントから銅版画までありました。



銅版画の作品では銅版画を追究するというよりはリトでも出来そうな作品を銅版画で表現していました。割と銅版画といえば繊細で緻密な作品がまず頭に浮かぶと思うので、それとはまったく違うイメージを覆すようなものをやってみたかった、という理由のように思います。圧が弱くて(でも繊細な版ではないからちゃんとプリント出来てる)プレートマークが見えないので本当にリトと間違えます。

展示の仕方が特徴的で、すべてにおいて額縁ナシでした。K谷さんはこの展示を見て「私も展示の仕方も考えていかなきゃ」と思われたそうですが、美術館の方に聞いたら「沢山作品があるので持ち運びに便利なように…」とこうなっていったようです。持ち運びが理由だったとは!人それぞれの理由があるのが面白い。

「巻いて持ち運べる」という理由で長い紙の作品もありました。
また「風に棚引く事で形が流動的になる」ということを意図した作品は、和紙のような薄い紙を虫ピンで上の部分だけとめて、下は風に揺らす…という展示の仕方をしていました。
手描きの線の版の組み合わせを色々変えていった<過程が画像>シリーズでは部屋の壁中ちょっとずつ違う組み合わせの同じ大きさの作品でずら〜っと埋め尽くされていて、それらはみんな画鋲で留められたダブルクリップで紙を留めてあって、額縁がない分作品が軽くて見せ方に色んな方法があるのが分かりました。とくにこれは一番下は壁にあったコンセントに重なるくらいで、普通の作品なら気になるかもしれないけど「これでヨシ」とする本人のルールが見えるようで面白いです。
手描き線の躍動感があるモダンな作品だからこういう展示の仕方でも合っていて、イメージが悪いほうにはいかないのかなぁ。
展示するならより自分の思ってるイメージが伝わるような展示の仕方をしたいものです。

それからびっくりしたのはこの展示、ある程度「撮影可」だったということ!(三脚不可、迷惑にならない程度に等)そんなの知らなかったしカメラ持って行けば良かった〜。一枚だけ携帯で撮らせてもらいましたが、携帯ではちょっと大きめの音で撮影音が鳴るので「迷惑?」てかんじがして肩身が狭かったです。図太くもっとたくさん撮れば良かった〜。

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一枚だけ撮った作品。うすいピンクにチャコールグレーの色合いがきれい。グレーのところには砂を混ぜたスクリーンプリントでごつごつした質感もありました。ポスターのよう。
by orangewords | 2010-08-09 09:30 | アート雑記 | Comments(0)
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