乃木坂の
国立新美術館へ<マン・レイ展>を観に行って来ました。実はマン・レイって名前は知っているけど作品もほんのちょっとしか知らない…。そんなわけでどんな人?と思って全体像を見るつもりで行ってみたのでした。
結局ほとんどを写真家として過ごしていたのですね~。なので記録写真のような写真の展示がメインでした。記録写真は自分の作品を記録したものや、ピカソなど他の作家の作品を記録した要は物撮り。あとは作家やモデルたちのポートレイトで大半を占めました。ポートレイトの中で私にとって馴染みのある<眠るモデル>は展示されてなくて残念。
また写真についての実験的なことは詳しい方が見たら一層面白いだろうなぁ~私にはちょっと説明されても理解出来ない部分とかがありました。
写真が大半だったけど、絵画や版画、立体、映像まであらゆる手段での作品が見られました。アクセサリーもあったのは驚き。(そのイヤリングを身につけたモデルはカトリーヌ・ドヌーヴ。この頃のカトリーヌ・ドヌーヴは本当にきれい)
こういった多岐に渡る活動も「アヴァンギャルド!」と思えダダイストらしい要素のひとつだったのかもしれない。
そして素描のようなものはすべてスタイリッシュでしたね。ハンガーの絵の多分<障害物>という作品もデザイン的で素敵でした。
<回転扉>の青いパンのついた冊子なんかは若いエネルギーを感じます。とにかくやりたいことをやる!というかんじ。
晩年はチェスに没頭したらしく、没頭といってもデュシャンのようにチェスをして作品を表立って発表しなくなったわけではなく、執着?チェスのデザインなどをして商品にしたりするほどだったようです。時代はチェスだったのかな?
ほとんどの写真が額縁内の中心よりちょっと上に配されていたのが印象的でした。先日の中里斉さんの作品といい、ポラのようなバランスというか。額装だって数字ではなく気持ちの良い部分でレイアウトすることも大事ですね。基本的なことだけどなんでか額装となると忘れてたな。やっぱりどこか額装は自分の作品とは違う部分だと決めつけてしまってるんだろうな。いかんですたい。