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BOOK METRO 蔵書票作品
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目白のポポタムでの蔵書票展<Ex libris BOOK METRO>もあっという間に折り返し地点。26日(水)までで、日月はお休みなので気をつけてください。

25人も参加者がいるのでもしかしたらなかなか一文キャプションまで読めない…なんてこともあるかもしれません。ここで自分のだけですが今回の展示作品と一文に触れておきたいと思います。(BOOK METROのブログでは徐々にみなさんの一文キャプションを紹介していってる最中です。文を創作されてる方もいるので、こちらもぜひご覧下さい!)

今回の蔵書票展は本を扱うお店ポポタムでの展示だったので、せっかく蔵書票だし本や文学にちなんだ蔵書票をつくることになりました。私が選んだ題材は<水仙月の四日/宮沢賢治>です。宮沢賢治だと誰かとかぶるだろうなぁと思ったのですが、意外にも誰も宮沢賢治を選んだ方はいませんでしたね。





<水仙月の四日>は冬のお話です。吹雪をおこしにやって来た雪童子(ゆきわらす)という人間には見えない雪ん子が、通りかかった小さな子供に気まぐれにちょっかいを出したことをきっかけに愛着が芽生え、吹雪からこっそり子供の命を救ったお話。
一文キャプションとして抜粋した文章はこちら。

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お互いの革むちの音、それからいまは雪の中をかけあるく九疋の雪狼どもの息の音ばかり、そのなかから雪童子はふと、風にけされて泣いているさっきの子供の声をききました。
 雪童子の瞳はちょっとおかしく燃えました。(水仙月の四日/宮沢賢治)
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原文読むと分かるけど、ちょっと中途半端な部分を抜粋してます。本当は文章としてはもうちょっと長いのですが文字数の関係でこうなりました。当初は文字数に合わせて全く違う部分を抜粋してたのですが、ほかの作家さんから届く文章があまりに面白かったので、やっぱり出来るだけ大事な部分を抜粋しよう…と思い直して直前で変えました!(私が一文キャプションのデータ制作をしていたので職権乱用)

展示してる作品は3つです。
・象の頭の丘
・雪狼(ゆきオイノ)
・アンドロメダ

象の頭の形の雪丘には一本の栗の木が立っています。雪狼は雪童子が従える吹雪をおこす狼で、赤い舌をベロベロ出しています。アンドロメダは寒い冬空で自分の星々に灯をともします。

象の蔵書票は今回のDMにも使用しています。
このお話は景色の描写がきれいなのでどうしても最初は景色を描こうと思ってしまってたのですが…「作ったものの、なんかヘン」と思って、今回のようなかんじになりました。

ぜひ展示で実物を見ていただけると嬉しいです。

シート売りでは展示している作品以外の作品もあります。前回のやら色違いのやらです。お見逃しなく〜。
by orangewords | 2011-01-21 19:23 | 銅版画制作 | Comments(0)
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