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桂ゆきーある寓話ー
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<桂ゆきーある寓話ー>を観にMOTへ。生誕100年だそうです。今回の展示まで知らなかった方なのですが、昭和の時代にこんな女性がいたのか〜!と驚きです。ポスターのキャッチーな赤い絵を見て、コラージュ作品が多いのかな?と思ってましたが、確かにコラージュも多いですが、思ってたよりも「コラージュ風に描いた絵」が多く、ポスターの絵も新聞などを切り貼りしたかのように記事を描いてました…。すごい。

作風は様々で、大きく分けるとコルクなどを使った立体的な表現から、油彩、そして仕事で描いた絵本のような絵までありました。油彩はとくに抽象と具象とそして漫画のようなキャラクター風の絵を組み合わせて描いたようなポップな印象のもので、なぜかちょっと難波田龍起を思い出しました。難波田龍起は好きな作家のひとりなのですが、時代が同じ頃のようです。その時代の風を感じつつも、今見ても楽しい作品でした。なぜか私はあの辺りの時代の作家の作品が好きなのですよね。

どこか人間の業を揶揄して自然や動物を尊んでいるようにも思えましたが、最後のほうに展示されていたのは人の結婚や生まれて来た命や、命の源である食だったりと人の営みに寄り添っていました。<おいも>超うまい!笑 そんな写実的なさつまいもと一緒に描かれているのが得体の知れないキャラクターみたいなかわいいのだから不思議。
作品のところどころに目ん玉つながりがいっぱいいました。

色んな作品があって、「そういえばこんなのもあった!」とちょっとずつ思い出します。お茶目な地獄絵図があったり、勘三郎(昨年亡くなった十八代目勘三郎のお父さん)の楽屋の様子のスケッチがあったり、赤い布を使った立体<手相>だったり、お釜だったり…。リトやコラグラフも小品ですがありました。それともんぺなどの絣や民族衣装の柄(私には判断がつかないけどペルーのほうの衣装かな)に目がいきました。
油彩の<大きな木>、よかったなぁ。
by orangewords | 2013-05-29 00:50 | アート雑記
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