行田市郷土資料館の企画展示室にて<忍藩士の文化>が始まっています。8月いっぱいまで。<石城日記>も大いに関わって来る時代で、会場には石城日記の中から五冊ほど展示がされていました。
さらに7/13には国士舘大学の原田信男先生による<江戸の食文化>の講演が行われ、聴講してきました。もともと村落史について研究されていたそうで羽生や鷲宮あたりはよく歩いたそうです。村落って、そっちもなんだか気になる。先生にとっては<石城日記>自体は本分から外れているので、忍藩や石城さんについての掘り下げではなく、あくまで<江戸の食文化>のお話でした。
室町時代に芽生えた和食が、江戸時代と江戸でエンターテインメント性まで備わり花開くあたり、食の歴史の中で一番面白い時期なのですね。調理法が秘伝として代々伝わり、その後は調理法を販売するというビジネスが生まれ、プロの料理人が増えて外食業が盛んになる、食にまつわるビジネスが多岐に渡って増えたということです。
江戸時代にあった「四文屋」という、店にあるものどれもひとつ四文です、というお店が今にそのまま通じる考えで面白かったです。
石城日記に関することでいうと、当時のお米一俵を今の貨幣価値にするといくら、というのは数字が大きくなるとずれが大きくなるそうで、原田先生は明言を避けているとのこと。そして隼之助を「じゅんのすけ」と呼ばれていたこと(著者により読み方が「はやのすけ」になっていたりします)、
それにしても事前予約は必要だったものの、無料受講かつ受講した人は企画展も無料で見られたので太っ腹な企画でした。企画展では石城さんによる掛け軸も一幅展示されていましたが、レプリカだそうです。石城日記のほうもレプリカなのかな?また今度行ったときにお聞きしてみようと思います。